人気度
初心者向き
お手入れの簡便度
犬種の歴史
ラサ・アプソとペキニーズを交配して作られた犬種です。何世紀も昔、チベットの僧院にはラサ・アプソが、中国の宮廷には現在のペキニーズの原型になった犬が生活していました。当時のラサ・アプソは神の使いと信じられ、ダライラマが中国の支配者に優秀な犬を献上していました。中国の宮廷で2犬種が交配し、出来上がった犬は「毛がボサボサしたペキニーズ」や「顔の平らなラサ・アプソ」と呼ばれるようになりました。シーズーは「獅子狗」と表されますが、そのままライオンドッグの意味です。
20世紀になるまで西欧ではあまり知られておらず、1934年に北京で犬種クラブが設立されます。既に1933年にはイギリスのドッグショーに2犬種が出陳されていますが当時からシーズーとラサ・アプソの区別がつきにくく、アメリカでは同犬種と見なされてしまいます。北京と同じく1934年にイギリスでも犬種クラブが設立され、間もなく人気犬種となります。アメリカでも1960年代にようやく2犬種を分けるようになり、マズルが短い方をシーズー、長い方をラサ・アプソと呼ぶことになりました。
性格の特徴
穏やかで安定した性格をしています。適度に活発にもなり、落ち着くときには宮廷の抱っこ犬として役割をこなします。基本的な散歩、社会化トレーニング、お手入れの練習(下記参照)をしていれば、ほとんど問題なく飼育することができるでしょう。穏やかな小型犬だからといって、運動不足や肥満にならないように気を付けてください。
見た目の特徴
シーズーは下あごが上あごより出ていて、鼻ペチャ犬と呼ばれる短頭種(マズルと呼ばれる口の部分が短い)の一つです。軌道が狭く、体温調節がしにくいため暑さには注意です。短頭種につきものな呼吸器疾患にも気をつけましょう。
目に被毛が入らないように頭の上で結ぶことも多いですが、一般的にはカットする人が多いです。その場合は伸びてきたときにいつの間にか眼球を毛で傷つけてしまうこともあるため、よく見ておきましょう。抜け毛は少ないですが、代わりに毛が伸び続けるため家庭でのこまめなブラッシングと定期的なトリミングも行います。また、目元、口元が汚れやすいので日ごろから清潔に保つケアが必要。
ブラッシングや目元口元のケアが必要な犬種です。子犬の頃から、体全体を触られるボディタッチの練習をするのがおすすめ。また飼い主さんも正しいブラッシングの仕方を練習しましょう。痛い思いをさせて、ケア嫌いの子にならないように育てると、より一層飼いやすいよ!
犬種名 | シーズー(Shuh Tzu) |
原産国 | チベット |
大きさ | 小型犬 |
抜け毛の量 | 少ない |
最低運動量目安 | 20分×2回/日 |
平均寿命目安 | 13~16歳 |
体高 | ~27cm |
体重 | 4.5~8kg |
犬種グループ | 9G 愛玩犬(toy group) |
Photo gallery