スカイ・テリア

人気度　　 　　　　

初心者向き　　　　

お手入れの簡便度　

犬種の歴史

イギリスのスコットランドでは村々が互いに隔離されており、そのため地方ごとに害獣駆除のための様々なテリア種が存在していました。他にも同じ地方出身の犬種として、ケアーン・テリア、ウエスティ、スコティッシュ・テリアなどがいるよ。テリアの役割については第3グループを見てね。

スコットランドの西部、へブリディーズ諸島最大のスカイ島は、水に囲まれ、牧草地が広がり、大きな岩と山、そして丘が交互に連なる島です。スカイ・テリアはテリアの中でも最も古い歴史を誇り、この土地で地中でも活動しやすいように胴長短足の特徴をもっています。また丈夫で硬い被毛は鎧代わりとなり、獲物に咬まれても滅多に深手を負いません。狩りの仕事をする絶頂期にはキツネやウサギ、ネズミなどの獲物を地中にある巣まで追跡できる勇敢な犬としてその名声をはせていました。イギリス王室のヴィクトリア女王やアレキサンドリア女王がこの犬を好み、よく連れていたことから、1800年代の終わりごろには一般にも人気のある愛玩犬としてショードッグとしても活躍していました。良くも悪くも元来の姿と比較にならないほど、現在の姿は改良され洗練されたものになっています。これにより胴はさらに長くなり、印象的なコウモリの様な耳は、以前より際立ったものになりました。現在ではヨーロッパでも非常に稀な犬種で、イギリスケネルクラブでは絶滅の危機にあるイギリス原産犬種に指定しています。

性格の特徴

家庭犬としては非常に難しい性格と言われ、警戒心が強く未知の物事を簡単に受け入れてくれない面があります。見知らぬ人間にも警戒心が働きますが、信頼関係を構築した飼い主には非常に忠実です。エジンバラという地域に、亡くなった主人のお墓で自身が死ぬまで寄り添い待ち続けたという忠犬ハチ公のような逸話と銅像が残っています（Photo Gallery参照）。頑固で自分の意思を通そうとする面が強いため、訓練も容易ではありません。一貫性を持ってきちんとしたルールを設けて犬と接することができる飼育経験を持った飼い主向きの犬種です。

見た目の特徴

下毛は短く体に密着し、柔らかく羊毛状。上毛は適切な長さで、硬く直毛、体にぴたりとつき、カール状ではない、とされています。フリンジといわれる耳に飾り毛を持つのもこの犬種の特徴です。稀に垂れ耳の犬も生まれ、犬種スタンダードでも許容されています。ダブルコートでぶ厚い被毛を持っているため、こまめなブラッシングが必要です。

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